海洋浴の郷「下田」
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無形文化財 「鬼射」(おびしゃ)
「鬼射」(おびしゃ)は落合高根白山神社にて毎年2月11日に奉納されている下田市の無形文化財(昭和51年5月27日指定)です。
行事は弓太郎(ユンダロウ)、役者、シャクトリと呼ばれる役が中心となって行われますが、それぞれの役者は前日より身を清め、浜垢離(はまごり:心身を清めるための行事)をして当日を待ちます。祭典当日はいろいろと複雑な儀式がありますが役者(射手)はその裏側に大きく“鬼”と書かれた的を射り見事、的を射通せばその年の災厄(鬼)は退散し、五穀豊穣であると言われています。
「鬼射」については百科事典によれば、次のように記されています。
「主として正月に行われる神事で、乗馬でなく徒歩で弓を射るもので、備射・飛射・奉射とも書き、「びしゃ」、「むしゃ」、「ほうしゃ」とも読まれる。また、弓祈祷・御弓・御的(おまと)などとも呼び、四国・九州では百手(ももて)ともいう。もともと破魔(悪魔払い)と年占(豊凶占い)の意味が込められ、厳重な潔斎をして、頭屋(とうや)や選ばれた若い衆が斎場に立てた的を射る。特に関西地方で盛んであるが関東周辺にもある。所によっては弓射を欠落して酒宴だけの神事となっているところも多い」歩射・御歩射・御奉射とも書き、語源は馬に乗って弓を射る騎射に対する歩射の意味から来ています。「おびしゃ」や「おぶしゃ」と読むのが多いようですが、ここのように「鬼射」と書いて「おびしゃ」と読ませるのは珍しく、これは射的の裏に「鬼」の字を書き、それを射るところから、いつのまにか「鬼射」と書くようになったと言われています。
南伊豆地方にも各地に於て弓を射る行事が伝えられ、また行われていますが、ここ落合の様に長く伝承され一定の形式を残しているのは珍しく、又、地元の人々にとってこの「鬼射」の行事は既に生活の中に深く根ざしたものとなっています。
(参考資料:下田市の指定文化財 概説第2集)
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